「らびーず倶楽部」 歴史探求&食いだおれ部

【歴史探求&食いだおれ部】3/20歴史的町並みと近代建築の宝庫「京都中京区」を歩く

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3月20日(水・祝)、曇り気味で雨も心配される中、京都市営地下鉄烏丸御池駅を午前10時に出発。歴史的町並みと近代建築の宝庫「京都中京区」を歩いて巡ってきました。京都には、東京や大阪に勝るとも劣らない質と数の近代建築が現存しています。特に、三条通を富小路通から西に烏丸通へと抜ける間に出会うことのできる数々の煉瓦造建築は圧巻であり、京都の近代建築を観る醍醐味を存分に味わわせてくれます。最初に向かった「新風館(旧京都中央電話局)」は、大正15年に近代モダニズムの先駆者と呼ばれる、逓信省技師の吉田鉄郎の設計によって建てられました。電話局としての役割が終わった後も、その歴史的価値が認められ、外観をそのままに増築・改築され、ホテル・店舗・映画館からなる複合施設に再開発されました。烏丸通の向かい側に建つ「みずほ銀行京都中央支店(旧第一勧業銀行京都支店)」は渋沢栄一傘下の第一銀行京都支店として、明治39年に、東京駅や日本銀行本店の設計で有名な辰野金吾によって建てられましたが、現在の建物は平成15年にレプリカ再建されたものです。また、その隣のホテルモントレは、旧住友銀行京都支店のファサード(正面外観)を模倣してはいますが、往時の風格は見る影もありません。その次に向かった「六角堂(頂法寺)」は、江戸時代から京都の中心とも呼ばれ、境内には「へそ石」があります。また、いけばな発祥の地として知られており、隣に華道池坊流の本部ビルがあります。三条通に戻り「中京郵便局(旧京都郵便電信局)」は、明治35年に建てられた、赤煉瓦と白い隅石の対比が美しい建物です。昭和48年に全面解体撤去し、新局舎を建てる計画が発表されましたが、京都市民のみならず全国から保存の要望があり、昭和53年に外壁部分だけを残し、内部を新築する画期的な方法で保存されました。少し東へ歩いたところの「京都府京都文化博物館別館(旧日本銀行京都支店)」では、幸運にも学芸員の方の話を聞くことができ、ガイドブックでは知りえない貴重な話は大変参考になりました。三条通を東へ向かいながら「旧日本生命京都三条ビル」「旧不動貯金銀行」「旧家辺時計店」「旧毎日新聞京都支局」等の近代建築群を、外観だけですが見学しました。その後、新京極商店街を南に下り、女人往生の寺として有名な「誓願寺」に参拝。北へ上がって、江戸時代に薬種商として始まり、京都では書道具の老舗として知らない人はいない「鳩居堂」本店を訪れました。織田信長最期の地として有名な「本能寺」にも参拝して、全員で記念撮影。昭和2年に武田五一の設計により建てられた「京都市役所本館」を左手に見ながら、御池通を西へ歩き、木屋町通を高瀬川に沿って下り、先斗町の歌舞練場を最後にまち歩きは終了。ランチは、隣の「農家野菜ふたご家」で「お野菜と海鮮の手毬寿司セット」。途中で小雨にも会いましたが、中央支部から3名、大阪南支部から2名、なにわ南・北・大阪東から各1名、計8名の方に参加いただき、本当に楽しいまち歩きでした。