「らびーず倶楽部」 歴史探求&食いだおれ部
【歴史探求&食いだおれ部】26/07/05 重伝建地区「吹屋ふるさと村」を歩く
2日目は、まず、重要伝統的建造物群保存地区「吹屋ふるさと村」を巡って来ました。
吹屋重伝建地区吹屋(ふきや)は、岡山県高梁市成羽町にある地区です。
金属を精錬・鋳造する職業や職人、およびその細工場を吹屋と呼ばれていました。
石州瓦とベンガラ漆喰壁の赤い町並みで知られ、歴史的町並みの残る6.4ヘクタールの範囲が重伝建地区として選定されています。
元は1955年(昭和30年)まで存在した川上郡吹屋町であり、標高550mの高原地帯に位置します。
江戸時代中期頃より、幕領地として吹屋銅山を中心とする鉱山町へと発展しました。
幕末頃から明治時代にかけては、銅鉱とともに硫化鉄鉱石を酸化・還元させて人造的に製造したベンガラ(酸化第二鉄)
における日本唯一の巨大産地として繁栄を極めました。
主に美術工芸用の磁器の絵付け・漆器、神社仏閣のベンガラ外壁塗装に多用されました。
最盛期には銅山で働く従業員数が1200人にのぼります。
山間に忽然と存在する吹屋集落のベンガラ格子と石州瓦による赤褐色の重厚な商家の町並みが昔日の繁栄を象徴しています。
・旧片山家住宅 ―片山家は宝暦9年(1795)の創業以来、200余年にわたって、吹屋ベンガラの製造・販売を手がけた老舗です。
弁柄屋としての店構えを残す主屋とともに弁柄製造にかかわる付属屋が立ち並ぶ「近世弁柄商家の典型」と高く評価され、
平成18年12月、国の重要文化財に指定されました。
・郷土館―ベンガラ窯元片山浅次郎家の総支配人片山嘉吉(当時吹屋戸長)が分家され、明治7年ごろより企画し、
本家の材木倉より良材を運び、石州の宮大工、島田網吉の手により明治12年3月完成されたものです。
2階には、6畳ほどの隠し部屋と呼ばれる部屋があります。
・広兼邸―映画「八つ墓村」(原作:横溝正史)のロケ地にもなった豪奢な雰囲気。
享和、文化の頃(1800年ごろ)小泉銅山とローハ(硫酸鉄)の製造を営み、巨大な富を築いた大野呂の庄屋・広兼氏の邸宅です。
江戸末期に建てられた、楼門づくりで城郭にも劣らない堂々たる石垣は、今もそのままに当時の富豪ぶりをたたえています。
・笹畝坑道―吉岡(吹屋)銅山は、大同2年(807年)に発見されたと伝えられています。
この笹畝坑道は、 江戸時代から大正時代まで操業した銅山の坑道を復元し、坑内を見学できるようにしたものです。
冒険心をそそる神秘的な坑内は、年中15度前後と天然のエアコンが効いています。
・旧吹屋小学校―現役最古の木造校舎として児童が通う吹屋のシンボルでしたが、平成 24年(2012)3月末に閉校となってしまいました。
その後平成27年(2015)から、耐震補強工事を含む保存修理が実施され、往時の姿がよみがえりました。
