「らびーず倶楽部」 神社・仏閣 探求部
神社仏閣探求部(第3回) 「悲運の一族 物部(もののべ)氏を巡る旅」を開催しました!
前回は京都で「あの世」と「この世」の境界を見てきた「神社仏閣探求部」
今回は、再び奈良に赴き、
「大化の改心(乙巳の変)」で散った「物部(もののべ)一族」に思いをはせる旅を開催しました!
曇天の中、あたらしいメンバーをお2人迎え、
天理駅前に集合、そこから目的地の最寄りのバス停まで移動、
平日にもかかわらず、お引き受けいただいた「ボランティアガイド」の坂本さんがバス停までお迎えきていただき、
物部一族の秘宝が祀られる「石上神宮(いそのかみじんぐう)」に向かいました。
石上神宮は、古代の軍事部門を率いた「物部氏」の総氏神で、
古事記に「神宮」の記載があるのは、伊勢の神宮とこの石上神宮の2社だけで、
由緒と歴史のある神社として信仰されてきました。
境内では、ガイドの坂本さんが、ご自身でつくられた「ガイドブック」を片手に、
神宮の成立やご神体、そして伝説が証明された「禁足地」で発見された秘宝の数々を
たっぷり2時間、ご説明いただきました。
神武(天皇)東征の危機を救った神剣(布都御魂大神)や、
物部一族が天皇家よりも先に地上に降臨した際に授けられた神宝(天璽十種神宝:布留御魂大神)
素戔嗚尊がヤマタノオロチを退治するときに使った神剣(天十握剣:布都斯御魂大神)が
本殿に鎮座されていると聞き、たくさんのご神威をいただいてきました。
個人的には、
神宮の奥にある、神職の皆さんがお清めされる場所(立入禁止)から
流れ出す「さわやかな風」が、ことのほか心地よかったのが印象的でした。
そこで、ガイドの坂本さんと別れを告げ、
一行は次の目的地「石切劔箭神社 上之社」へ
ここは、物部氏の始祖である「饒速日尊(ニギハヤヒノミコト)」を祀っている神社で
山の中腹にあって、大阪平野を一望できる場所にあります。
天皇家の天孫降臨に先立って、この地の降臨されたニギハヤヒノミコトは、
生駒の地に降り立ち、地元の豪族であった「登美一族」と共に、
大和と河内一帯を治めたそうです。
この社から見渡せる景色(当時の大阪はほとんど湖だった)を治めたと思うと感慨深いです。
参拝後は、徒歩で「石切劔箭神社(本社)」へ
ここは、上之社と同じ
「饒速日尊(ニギハヤヒノミコト)」と
その御子である「可美真手命(ウマシマデノミコト)」がお祀りされています。
石切劔箭神社は、腫れものの神様で有名ですが、病気平癒(特にがん)のご利益があり、
また、「石切」の名の通り、悪縁切りにもご利益があるとされています。
参拝時は平日だったにもかかわらず、
お百度参りをされている方も多く、シンガポールからの来られた方もお百度参りをされていました。
上之社と違って、平坦地に鎮座されているので、
物部一族の勢力が、山のふもとから平坦地の近く(湾岸)まで拡大してしたの象徴なのだと思います。。
拝殿の奥がどこまでも伸びているような感覚に陥るぐらい
厳かな(畏怖するような)雰囲気を感じる社殿だったのが印象的でした。
この地で「第三回 神社・仏閣探求部」の旅は終了、解散となりました。
次回の訪問地・日程が決まりましたら、改めてご案内いたします。

