「らびーず倶楽部」 神社・仏閣 探求部
神社仏閣探求部(第2回) 京都で探す「あの世」と「この世」の境目をめぐる旅を開催しました!

前回の奈良「大神神社」に引き続き、
第2回は、「あの世」と「この世」の境界を見るため、京都に赴きしました。
天候にも恵まれ、快晴の空のもと、前回からのメンバーも2人増え、
京阪祇園四条駅に集合、そこから徒歩で、
まずは臨済宗(禅宗)の本山「建仁寺」に向かいました。
有名な「風神雷神図屏風」や「潮音庭」「〇△▢乃庭」を見学し、
ゆったりとした流れの中で、心地よい時間を過ごしました。
そこから、少し歩いて、今回の目的地である「六道珍皇寺」へ、
この六道珍皇寺は、平安初期の貴族「小野篁(おののたかむら)」のゆかりの地に建立され
あの世とこの世の境(さかい・接点)の辻(六道の辻)が、境内あたりであるといわれています。
また六道珍皇寺は
武芸や学問の優れた「小野篁」が、昼間は朝廷へ、夜は井戸を通って冥界に行き、
閻魔大王の副官を務めたという伝説が残っている寺院になります。
ご住職による「六道珍皇寺の歴史」やなぜ「あの世とこの世の境界」といわれるのかの所以などのご説明をいただいてから、
実際に小野篁が使ったとされる「冥界に向かう井戸」や「冥界から帰ってくる(よみがえり)の井戸」を見学。
上から覗くと、吸い込まれそうな雰囲気を感じました。
また、貴重な「地獄絵」や「閻魔大王」「小野篁像(実物大190cmぐらいあります)」を見せていただき、
充実の見学になりました。
その後、近隣の「六波羅密寺」を参詣、
よく当たると評判の「開運推命おみくじ」を体験し、バスで最後の目的地「晴明神社」へ。
平安時代を生きた稀代の陰陽師「安倍晴明(あべのせいめい)」をご祭神とする「晴明神社」は、
その屋敷跡に社殿が設けられましたが、京都の度重なる戦火によって荒廃された時期を経て、
後に復興、近年は、小説・漫画・映画などで注目されています。
この日も修学旅行の生徒がみられました。
安倍晴明は、陰陽道を極め、使い魔である「式神」や
人の死の予定を覆す「泰山府君祭」を行ったという記載が「今昔物語」に記されています。
この「泰山府君」は、中国で道教が信仰されてた頃、冥界の王とされていて、
「閻魔」と同じ、生死をつかさどる神とされています。
この地で「第二回 神社・仏閣探求部」の旅は終了、解散となりました。
次回の訪問地・日程が決まりましたら、改めてご案内いたします。